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第002回『マイクロフォンで悩む』

とにかく声を録音したいなら、マイクは必需品です。しかしショップへ出向いても、種類も価格も多種多様で簡単には選べないと思います。そこで今回も私見を思いっ切り交え、しかも断定的表現で、マイク選びのポイントを説明します。

個人で購入可能な価格帯にあるマイクを大ざっぱに分類すると、コンデンサ型とダイナミック型の2種類になります。

◎ダイナミック型
価格が安い。主としてステージなどのPAによく使われる。カラオケマイクもこのタイプ。電源不要。頑丈な作りで、ちょっとやそっとのことでは壊れない。指向性が強く、真正面かつ近接した音以外はほとんど拾わない。音質は「太い音=ダイナミックな音」と称され、それを好むエンジニアも多いが、その特性が生きるのはボーカル(歌)で使った場合。ナレーションやオーディオドラマで使うと、コンデンサマイクと比較して高域が落ちている分、こもり気味の音に聞こえてしまう。

◎コンデンサ型
ダイナミック型と比較すると高価。一昔前は目の玉が飛び出るほど高かったが、今では個人でも購入できる製品がある。電源必要。スタジオの中で使うことが多い。昔は壊れやすかったが現在では強度も上がっており、ステージでも使われている。衝撃や湿気に弱い。音質は「非常にクリア」「繊細」。声優や歌手がスタジオ録音している写真に出てくる、縦型で大きなマイクはほとんど例外なくコンデンサ型。

という説明になりますが、こんなの言われたって、どっちがいいのか迷うばかりですよね。そこでとりあえず、ズバっと決めちゃいましょう。ダイナミック型ならボーカルマイクの超定番であるシュアー社のSM58。価格は約11,000円ぐらい。コンデンサ型ならRODE社NT3。9V乾電池駆動可能で価格は15,800円。両方ともサウンドハウスで扱っています。(マイクケーブル,送料,消費税別)どちらを選んでも問題ありませんが、予算に余裕があるなら迷うことなくNT3で決まりです。

ん?ちょっと高いと感じますか?カラオケマイクが数千円で買えることを考えると、そう思うかもしれませんね。でもね、マイクというのは音声録音にとって、音質を左右する最も重要なアイテムなんですよ。ギンギンにエコーをかけて歌いまくるカラオケなら、どんなマイクでも気にならないでしょうが、エコー無しの「素」で録音すると、誰でも音質の差がはっきりわかります。

これらのマイクと前回紹介したUA-3Dを組み合わせれば、そこそこ良い音で。しかもノイズが全く無い録音が可能になります。合計で3~4万円かかりますが効果は抜群。音声を録音したい方の入門システムとしては、かなりお勧めできます。

ということで、また次回。

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