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第018回『日本語発音アクセント辞典』

辞典を買いました・・・。「おんどりゃ!先週と同じ出だしやないか!」みたいな再び関西系の突っ込みがあるのはさておき、今度は日本語発音アクセント辞典のお話です。

ところで「ProTools Freeはどうなったんだ?」と、これからの展開を楽しみにしていたみなさまへ。それがですね、私はProTools LEを使っているんですが、こいつがProTools Freeとは同居できないんですよ。どちらかを起動できるようにすると、片方が動かなくなるのであります。

ProTools LEは仕事で使っているので、万が一調子が悪くなると生活に影響しちゃいますから、ちょっと中断しています。仕事が無い(悲しい)時期に、続きをやりますのでお楽しみに。

さて、日本語というものはアクセントの位置によって、言葉の意味が変わってしまいます。例えば「むく」という言葉。「む」にアクセントがあれば「無垢」になるし、「く」にアクセントを置くと「向く」になります。文書にすれば一目瞭然なので問題はありませんが、われわれの仕事は文章を声に出して読むことなので、アクセントは非常に重要です。そのため、アクセント辞典というものが存在します。(図1,2参照)

私もこの辞典の存在は知っていましたし、見たこともあるんですが、買うことはありませんでした。だって、私の仕事はサウンドエンジニアですから、しゃべるわけではありません。アクセントなどの確認は、声優さんにお任せしていました。ま、しかし、声優さん達も現場にはアクセント辞典は持ってきませんね。録音前の練習段階でアクセントの確認は終わっていることと、かさばって重たいから・・・というのが理由です。

ところがですね、つい最近とある仕事で録音中にアクセントがわからない・・・・と言うか、誰も「こうだ!」と言い切る自信が持てない言葉が出てきてしまいました。「虜(とりこ)にする」って言葉なんですけどね、二通りの意見が出たんですよ。(MPEG1,2参照)普段なら何てことはない言葉なんですがこういうのって一度おかしいと思い出して、あーだこーだ言い始めると、どちらかわからなくなっちゃうんですよね。

その時は声優さんが6人もいたんですが、みんなわからなくて、ついには手分けして片っ端から知り合いに電話をかけて、アクセント辞典をひいてもらう・・・というドえらい事態になりました。お客さんが立ち会っていたのと、仕事の内容が公の場で使われるものだったので、いい加減なことはできません。結局どちらのアクセントでもOKという確認が取れたのですが、ずいぶんと時間を無駄にしてしまいました。

この反省を踏まえて、ついに購入を決意したという訳です。スタジオワークにアクセント辞典・・・当たり前のようで、意外と盲点でした。え?それのどこがサウンド技術だって?・・・え~っと、え~っと、・・・。

ということで、また次回。

■日本語発音アクセント辞典

図1:表紙カバーはこんな感じ。ちなみに、NHK版と三省堂版があるそうです。



図2:中身はこんな感じ。文字の上に書かれたバーが、アクセントの位置を示します。



MPEG1:


MPEG2:

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