フリーのウインドウズ波形編集ソフトの定番がバージョンアップ
掲載日:08年07月14日
つい最近までマッキントッシュを使っていたんですが、マックのフリーウエアって少ない感じがするんですよね。特にOSXになってからはフリーウエアが減って、シェアウエアばっかりになってしまった印象を持っています。・・・ま、あくまでも私見ですけど。 一方Windowsでは、「どーしてこれがフリーウエアなの?」と思える様なすごいソフトがいっぱい存在しています。今回ご紹介するのは、サウンドを扱う人間にとってはまさにスグレモノ。SoundEngine Freeです。 SoundEngine Freeは波形編集ソフトというジャンルに分類されます。波形編集とは、ワープロで文書を消したり移動したりコピーしたりするのと同じ様に、音声の波形を整えるためのソフトです。それだけなら別に大したことはないんですが、内蔵している機能がスグレモノ。波形を加工するためのエフェクト類がこれでもか・・・というほど満載しています。コンプレッサーなども搭載しているのでマスタリングも簡単に行えます。 あまりにも機能が多くて紹介できませんが、そのどれもがかなり使えるのがすごい。オマケという感じは全くありません。こんなソフトがフリーなんですから作者様に感謝でございます。マック版もありますがこちらは有料。やっぱりね・・・という感じです。 ところで、このSoundEngine Freeなんですが、最近メジャーアップデートしました。以前のバーションが3.1でいきなり4になりました。それだけ大きな変更が加えられたみたいです。作者のホームページを見ると一番大きなポイントは「基本編集をノンリニアに変更」したことらしいですね。 「基本編集(コピー、貼り付け、無音化、ミックス、クロスフェードなど)をノンリニアに変更し劇的に編集速度を向上させました。また、フェードなど範囲選択して処理するものについて、その部分だけを処理するようになりましたので高速に処理を行うことができます。」とあります。 えっとぉ・・・。スミマセン。よくわかりません。具体的にどう処理の方法が変わったのか、内部の動作はわかりませんが、とにかく処理が劇的に早くなった・・・ということですな。旧バージョンと比較してこの効果が顕著に表れるのは、たぶん巨大なファイルを扱うときですね。4GBとかのサウンドファイルをコピペしたらおわかりになると思います。 また速度の他にも意外と重要な変更があります。画面の右下に天地方向の拡大率変更バーができました。無段階に波形の大きさが変更できて非常に便利です。無段階で拡大縮小ができるので、従来見えなかったノイズ波形を簡単に見つけて削除することができます。私がいろいろ試してきたフリーの波形編集ソフトの中ではダントツの表示能力を持っているのではないかと思いますね。 ナレーターや声優の方が自宅で録音する際に、Windows付属のサウンドレコーダーを使っていることがありますが、このSoundEngine Freeをぜひお試しください。効率が全く違いますよ。安定性・波形の表示能力・機能、どれを取っても「定番」と称されるにふさわしいソフトです。 ちなみに音声とBGMを重ねる、マルチトラック編集をしたい場合は、RadioLine Freeというソフトが同じサイトで配布されています。こちらもどうぞ。 ということで今回はここまで。また次回をお楽しみに。 ※コトモノウォッチ一覧へ戻る |