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リモート立ち会いで起きた困ったこと

ナレーション声優スタジオでは2000年頃からスカイプを使ったリモート収録立ち会いサービスを開始し、これまでにたくさんのお客様にご利用いただいております。立ち会いがリモートに移っていくのは、ネットの成長とリンクした時代の流れではありますが、リアルでお客様とお会いする機会が減ってしまってちょっと寂しい感じもしています。

しかしコロナなどというものが現れて、リモートワークが突然注目されるとは、その当時は思ってもいませんでした。現在(2021年8月時点)では感染を防ぐためにリアルな立ち会いは中止し、全面的にリモートに切り替えて運営しています。

トラブル

しかし、ネットやアプリを使ってコミュニケーションを取るが故に、いろいろトラブルも起きまして・・・。結構、心臓が縮み上がるようなこともございます。今回は「こういうのは止めましょうよ」ってことで、ちょっと困った経験談をご紹介いたしましょう。

いない

出演者とエンジニアはスタンバイOK。さあ、これから録音するぞぉ。って気合い入れてるのに、収録時間になってもクライアントさんが接続してこないケース。どこ行っちゃったの?何してるのぉ?

遅れる連絡をもらっていればいいんですが、そのままスタンバイ状態で、いつ来るかわからないアクセスをずーっと待つのはご勘弁を。ここはタイムイズマネーの精神でビジネス的にご対応ください。

聞こえない

これはネット会議トラブルあるあるの基本中の基本ですよね。通信はちゃんと接続されているのに、相手の声が聞こえない。こちらの声が相手に届いているのかどうかもわからない。というヤツです。

ここでやらかす可能性が高いのは「独り言」。相手の声が聞こえてないので、自分の声も相手に聞こえていないと錯覚して、ブツブツと喋り始める危険性があるのです。こういうときは思わず思ったことをそのまま口に出してしまうので、後で人間関係というトラブルが新たに発生してしまうかも。

音が聞こえないのはほぼ100パーセント設定間違いですので、本番前に動作チェックを必ずお願いします。

増える

時間が経過するにつれて、だんだん立ち会いに参加してくる人が増えることがあります。黙って聴いているだけでしたら何人いてもいいのですが、それぞれがそれぞれに発言されると、誰と話をしているのかわからなくなってしまいます。

できるだけ少数精鋭でお願いします。

減る

立ち会いを仕切っていた担当さんが職場から呼ばれて、収録の途中でいなくなってしまうことも。これはとても困ります。もちろん別の方に立ち会いを引き継いでいかれますが、その方がこれまでの経緯をご存じないと進行の妨げになることがあります。

周囲から見える場所からアクセスしていると、声をかけられて用事ができてしまうということはありそうですね。できるだけ会議室など隔離遮断された場所にこもって接続してください。

始まる

掲記の「増える」の延長にあるのですが、収録中に会議が始まってしまうなんてこともあります。例えば原稿でちょっとおかしいところがあって、そこをどうするかってことで、みんなの意見を聞き始めてしまうのです。立ち会いをする場合は、決定権を持った方を決めておいてください。その場で会議の結論待ちで収録が止まると時間の無駄になります。

照れる

接続した途端にお客様の顔がどーんと画面に表示されて、スタジオのスタッフが照れてしまうことがあります。そのままずーっと最後まで表示されていると、なんだかモゾモゾして落ち着かないので、ビデオは切っておいて大丈夫です。


まとめです

アプリの設定を間違っている以外で、問題が発生する原因として多いのは次の2つです。

1.通信状態が安定していない。 → できるだけWi-Fi接続ではなく安定した有線LANを使ってください。

2.声がフワフワしたり小さすぎたりする → ズームやスカイプ、その他の機材などに「ノイズキャンセル」的な機能があれば全部オフにしてください。

ややおふざけ的にトラブルをご紹介しましたが、中には現場に緊張が走るトラブルもあります。リモート立ち会いをしているのに音が聞こえなかったらシャレになりません。接続する前に十分なご確認をお願いします。

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