スタジオで収録する制作セットは録音のオンライン立ち会いが可能です。お客様に代わってディレクションを行う「立ち会い無しのお任せ録音」もお引き受けしますので、立ち会いは必須ではありません。「する」「しない」はお客様のご都合で決めていただいて構いません。
しかしお任せ録音のディレクションには限界があります。お客様が明確な演出イメージをお持ちなのにお任せ録音にすると、演技や読みの雰囲気が希望と合っていないと感じることになるかもしれません。立ち会いをしていただくことでそのようなミスマッチを避け、予期せぬ追加作業や無駄なコスト発生を防ぐことが可能となります。
ナレーション声優スタジオには立ち会いができる制作セットとできないセットがあります。演出にこだわりを持つ場合は、スタジオ録音セットで立ち会いされることをお勧めします。(スカイプ・ズーム中継サービスをご利用ください。)
以下に立ち会いのメリットをご説明しますので、ご発注を検討される際の参考にしてください。
立ち会いをしないと、声優やナレーターがどんな読みをしたのかは、納品後に初めて聞くことになります。そのため、読み間違い、アクセント、イントネーション、テンポなどを、お客様が時間をかけてチェックしなければなりません。立ち会いをすれば現場で確認が完了していますので、納品されたらそのまますぐ作品へ使えて効率的です。
立ち会いがない場合は出演者の判断で演技をします。しかし出演者が最適だと思う演技をしても、お客様が想定したイメージとマッチしているとは限りません。その違いを許容できるのであれば問題ありませんが、そうでないプロジェクトではぜひ立ち会いをお願いします。現場でお客様と出演者のコンセンサスを得ながら進められますので、納品されてから「こんなはずじゃなかった」という事態を回避できます。
映像作品のお仕事で、本番で読んでみたら微妙に尺が足りなかったり、尺から溢れたりするケースがあります。その場にお客様がいなければ、原稿を変えることはできません。ゆっくり読んだり、早口で読んだりして、無理やり尺に収めてしまいます。結果としてその部分だけ違和感が出ることがあります。立ち会いがあればその場で原稿を調整していただくことで、確実に映像と同期した音声を録音できます。
以上、いくつかの代表的な例をご紹介しましたが、いずれもお客様の立ち会いがないと、リテイク(再録音)につながる可能性があるケースです。
もしリテイクになると、出演者の予定を押さえ、スタジオの予定を押さえ、録音し、編集し、納品する。・・・といった、制作のプロセスを最初から繰り返すことになります。
最終クライアント様への納品が切迫している状況ですと、納期遅れを生ずることにもなりかねませんし、リテイク費用が追加発生してしまいます。
立ち会いが多少なりともお客様のご負担となることは十分承知しておりますが、安心で確実な収録が行えるという大きなメリットがあります。その点を含めまして、スタジオ録音セットのご発注をご検討ください。
お客様がどこに居ても立ち会いができる、「スカイプ・ズーム中継サービス」をご用意しております。テレワークしながらリモートモニターできますのでぜひご活用ください。